「ほてい牡蠣・秀峰牡蠣」を育てる北海道の海と山

ほてい牡蠣・秀峰牡蠣」を育てる噴火湾には、道南の周囲の山々から多くの清流が流れ込んでいます。豊かな森に降った雨が時間をかけて、ミネラルや窒素などを補いながら良質な水となって噴火湾にそそぎ込みます。

川は海に栄養を補給し、カキのエサとなる植物プランクトンを育てます。カキを育てる海は山と一体のものなのです。

カキが育ちやすい環境?

では、噴火湾はカキが育ちやすい環境かと聞かれれば…?そうでもありません。

一般に養殖されているカキはマガキという種類ですが、自然のマガキは浅瀬や干潟を好んで生息しています。カキの養殖に適した環境は海水と淡水が適度に混ざり合う場所で、これはエサとなる植物プランクトンが関係します。

しかし、植物プランクトンが多ければよいかと言われれば、そうでもありません。人口の多い生活圏を流れる川のほうが栄養に豊み、植物プランクトンはこうした川をもつ海のほうが豊富で、したがってよく育ちます。以前「東京湾の江戸川河口で中国人が天然の牡蠣を乱獲」というニュースが流れたことがありました。そのニュースで一緒に流れたのは、そのカキは「危険」だから獲らないでということでした。なぜ危険かは言わずもがなです。栄養分きれいな水質をともに兼ね備えていることが大切なのです。

自然に恵まれた噴火湾(内浦湾)の環境

噴火湾の衛星写真 @NASA/JPL/NIMA(public domain)

噴火湾は正式には「内浦湾」といいますが、地元ではみんな内浦湾と呼ばず親しみを込めて「噴火湾」と呼びます。

北海道南部に位置する噴火湾は直径約50kmほどのほぼ円形の湾で、周囲には、北海道駒ケ岳や有珠山などの火山があり、南から時計回りに森、八雲、長万部、豊浦、洞爺湖、伊達、室蘭の町・市があります。渡島半島側の森、八雲、長万部の3つの町の人口を足しても4万に届きません。

しかしここには緑豊かな山々、清流、温泉など、豊かな自然があります。だからこそ、私たちは敢えて、噴火湾はカキを育てるうえで恵まれた環境にあると考えています。